日本が大変なこの時期ですが、長崎へ行って来ました。
3連休だったこともあり、グラバー邸、大浦天主堂、中華街などは多くの観光客でにぎわっていました。
観光地が平常通りのにぎわいを見せていると、なんだか少しホッとします。
西日本から経済を活性化していかないと!! と、私も微力ながら勝手に使命に燃え、
長崎の街を回ってきました。
長崎市内を案内してくださった観光タクシーの運転手さんは、いわゆる「被爆二世」の方。
お父さまが原爆の被害者の方でした。
平和記念公園、一本足鳥居、原爆投下爆心地などを周りながら彼が語る原爆の恐怖、
そしてその後の差別や復興への道のりは、 皮肉にも今の日本の状況と少し重なる部分もあり、
戦後生まれの私にもその怖さをリアルに再認識させられるものでした。
そして、長崎は良くも悪くもキリスト教とは切っても切れない街なんだと実感。
大浦天主堂、二十六聖人記念館など、キリスト教にまつわる悲劇もたくさんあり、 至るところで十字架を目にします。
いまだにその文化は続いているんですね。
そして日本三大夜景のひとつ、稲佐山からの夜景の素晴らしさにも感動。
しかもその日はスーパームーン!
まんまる明るい満月がさらに美しい夜景を輝かせてくれてました。
そんな素晴らしい夜景を満喫した翌日は、残念ながら、雨。
不安的中でちょっとがっかり。
だって今回の旅のメインイベント、「軍艦島上陸ツアー」の日だったんです!
しかしそんな雨にも負けず100人乗りの客船は満席。
悪天候の海は高波で、 デッキ席の私達には容赦なく
上からは雨、横からは波がザバザバとかかり、雨ガッパは気持ち程度の役にしか立ちません(T_T)
そんな状態で30分、ついに霧の向こうに薄ぼんやりと見えてきた軍艦島は
息を飲むような迫力で静かにそこに佇んでいました。

そのツアーガイドさんは、なんと32年前まで実際に軍艦島で暮らしておられた方。
その方の語るお話は切実で重く、 日本の未来、地球の未来について考えさせられるもので、
悪天候の中でも行って良かったなぁとつくづく感じました。
そんなこんなで今回の旅は私にしては珍しく、 きちんとその土地の歴史や文化に触れて
とても勉強になった良い旅になりました。