2010.02.15|poppo
ここのところのクラッシックブームは漫画『のだめカンタービレ』の力が大きいことは間違いないと思うが、この人の力も大きいのではないかと思う指揮者が西本智実である。
私が子供のころ、クラッシックはブルジョワジーの世界の音楽で一般庶民には無縁であったが、ここで『のだめカンタービレ』なみの衝撃で登場したのが、まずカラヤンだ。
彼は、クラッシックを一般に広めるためにコンサートホールだけではなくレコードや
映像で世にクラッシックを広めていった。そのビジュアルもカリスマ的でとてもかっこよかった。ベートーベンやブラームスがどんな音楽でもただただかっこよかったのだ。
それに続いたのがバーンスタイン。彼もとびきりかっこいい。
そして、世界の小澤征爾。
西本智実は今をときめくかっこよさだ。
当然、ビジュアルだけで指揮棒を振れるわけではないので彼らの実力はあたりまえだが、やはり指揮者には音楽の知識以外に、人間性や人を引き付けることの出来る何かが必要だと思う。どの世界でも『華がある』ということは大切なのだ。
先日、西本智実が愛媛でラトビア国立交響楽団を振った。曲はチャイコフスキー、ラフマニノフ、ブラームス。
ラフマニノフはピアノ協奏曲の第2番、有名な曲だ。ピアニストの好みもあるのか、自分のイメージから少し距離があった感じがした。
ブラームスの交響曲第4番は人気なのだろうか?一昨年のラトルの振ったベルリンフィルでもこの曲を聴いた。今回は全楽章。この曲はどの楽章も飽きがこないのは間違いない。盛り上がるし、デリケートなメロディーラインもおさえてあって、日本人好みなのかな・・・。
うーん、曲もいいけれど、西本智実の指揮もかっこいい。クラッシックも音楽の素晴らしさだけではなく、ビジュアルも大切だと思う瞬間だ。
指揮者だけでなく、演奏者の表情も近くの席で観ると、とても興味深い。楽器ごとのユニットでのやりとりや、指揮者や演奏者同士とのアイコンタクト、こういうやりとりで1曲が作り上げられていくのだと思う。
最初にも書いたけれど、最近CMのBGMで流れたり、カフェなどでも何気に聴こえてくるクラッシック。アレンジされて現代の音楽に溶け込んでいる曲に遭遇することもしばしば。。。もう、ハードルはそんなに高くないのだろう。
『クラッシックはちょっと・・・』という方も、自分のアイドルを作ってクラッシックコンサートへ足を運んでみては?意外にかっこいい演奏者たちが、素晴らしい音楽を届けてくれることでしょう。。。
保障はできませんが・・・